履歴書に生年月日を記載する欄があることは誰もが知っていることだと思いますが、なぜ履歴書に生年月日を書く必要があるのかはほとんど知られていないでしょう。長年採用を担当している人でも恐らく生年月日の欄が何の為にあるのか、考えたこともないのではないでしょうか。
しかし、実は生年月日には入社を希望する応募者がどんな能力を持っているのかを面接する前に知ることができるとても重要な情報なのです。
命学という学問をご存知でしょうか。九星気学や紫微斗数、四柱推命など中国発祥の古典です。歴代の皇帝が国を統治するために用いたことから帝王学の手法でもあります。
人間の能力には先天的なものと後天的なものとあります。学校で学ぶ知識は後天的な能力で、先天的な能力とは持って生まれた能力のことを言います。後天的な能力は履歴書の学歴の欄や取得した資格を見ればわかります。では先天的な能力はというと、生年月日を見るのです。
生年月日に生まれた時間も加えればより正確なその人の先天的な能力がわかりますが、生年月日だけでも応募者がどんな能力を持っているのかがわかります。会話が上手なのか、細かい作業が得意なのか、リーダーシップがあるのか、営業向きなのか、管理職向きなのか、など本人の特性を知ることができます。
これがわかると、採用時や採用後の配置でのミスマッチを減らすことができますし、社員一人ひとりの能力を最大限に活用できるので生産性も業績も伸ばすことができます。人材難と言われる昨今ですが、先天的な能力をうまく活用することが他社との大きな差別化になります。
命学に関する本は入門編から学術的なものまで幅広くありますので、一度読んでみることをおすすめします。