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運営会社

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運営代表よりご挨拶

私がシロテンを創った理由

転職業界の人間ではない私がなぜ転職支援サイトを始めたのか、その一端についてお話しします。

私は29歳で鍼灸師として開業し、現在は都内のメンタルクリニックで主にビジネスマンの患者さんに治療を施す現役の治療家です。

鍼灸治療というと肩こりや腰痛などを抱えた高齢者向けの治療という印象が強いかも知れませんが、私は開業当初から体調を崩して休職中の方や離職してしまった方の治療をする機会があり、現在もたくさんのビジネスマンの方の治療を行っています。

ビジネスマンの不調は病院で起きるのではない、会社で起きるのだ

あるとき、治療を施してやがて回復しまた元気に働けるようになることで患者さんの役に立つことができたと思いきや、ほどなくしてまた再発してしまう患者さんがいることに気づきました。

日夜働くビジネスマンの方が不調になる原因は、長時間労働による過労であることがほとんどです。治療をしてせっかく回復しても元の過酷な労働環境に戻ればまた心身を消耗して調子を崩してしまう、そんな現実に徒労感を覚えるとともに「ビジネスマンの不調は病院で起きるのではない、会社で起きるのだ」と確信するようになりました。

病の原因は大きく「身体的要因」と「環境的要因」に分類できます。治療家としての役割は身体的要因を解消させることで不調からの回復を図ります。しかし、いくら身体的要因を改善しても環境的要因の影響が強いと思うように回復がすすまないことや、回復してもやがて再発して元の木阿弥ということになります。

私のところに通院するビジネスマンの患者さんたちと話をする中で、法定労働時間を守っていない会社がいくつも存在することや休職に至った患者さんの多くが労基法で定められた法定労働時間を大幅に超えていることがわかりました。俗にいうブラックと呼ばれる環境で働くビジネスマンが不調に陥っているという傾向が見えてきたのです。

病気にならない環境にすることも治療家の大事な仕事

それならば、患者さんの身体的要因だけではなく環境的要因も解消させる必要があると私は考えるようになりました。しかしながら、私が患者さんの勤める会社に行って労務管理に口出しをする訳にもいきません。

最も手っ取り早いのはそんなブラックな企業で働き続けるのはやめて転職することですが、転職したらどうですかと患者さんに提案をすると、意外にも「転職ですか…」と戸惑った表情を見せる方が少なくありませんでした。

転職することに気が進まない理由は何かと尋ねると、転職してもまた長時間労働することになるのではないか、どこの会社も労働環境は似たり寄ったりではないか、という答えが複数の患者さんから返ってきました。

転職したらどうですかという私の言葉に躊躇する患者さんの心持ちは、転職することに希望が持てないという心理的な不安が足枷になっていることが伝わってきました。

確かに、転職した先がブラックな企業ではないという保証はどこにもありません。ハローワークや民間の転職サイトに並ぶ数多の求人票から法定労働時間をきちんと守り健康的に働かせてもらえる良心的な企業を探し出すのは至難の業と言えるかも知れません。

しかし、そうしたホワイトな企業が存在しない訳ではありません。自分が知る中でも社員の健康を大事にしている企業を目にすることはありました。転職を考えているときに丁度そのような企業に巡り合わないだけではないだろうか。それならば、健康的に働きたい人と社員の健康を大事にする企業をつなぐ架け橋を私が創れば良いのだ、そう決心しました。

これが一治療家である私が転職支援サイトを開設するに至った経緯です。治療家としてビジネスマンの患者さんの治療をすることも大事ですが、病気にならない環境作りをすることも治療家の大事な仕事だと私は考えます。

上医は国を治し、中医は人を治し、下医は病を治す

中国の古典にこんな言葉があります。 「上医は国を治し、中医は人を治し、下医は病を治す」

これは医療者の在り方を三段階であらわしていて、患者の病だけを治すのは最も下位で、人を診ることができて中程度、国を良くすることができるのが最上位であると言っています。

先に病の原因は身体的要因と環境的要因のふたつがある説明しました。国が荒れていればそこに住む国民の心身も荒んでしまいます。そんな状況でいくら病を治しても国が荒れたままでは病人は減りません。

下流の問題は上流からという言葉もありますが、やはり問題は起きてしまった現象だけを捉えても根本を解決しないことには解消しません。病人の治療だけをしていれば医療者としては生活できます。しかしそれは目先のことに過ぎません。病を治すことよりも病気にならない環境を整える方が本質的な改善策です。

私は治療家を志したころからこの上医になることを目指していました。近年、私たち労働者が働く環境は快適なものといえるでしょうか。長時間労働による過労死やサービス残業、パワハラやセクハラなど社員同士での軋轢、所得格差による貧困問題など解決しなければならない課題は山積みで、そうした問題が心身に与える影響も甚大です。病気になったら薬を飲めば良い、治療を受ければ済む、という問題ではありません。私たち自らが快適で健康な働き方、暮らし方に変えていかなければならない危機的な状況です。

働くことが苦痛な作業ではなく、楽しく毎日の生きがいになる。そんな働き方ができる企業がこの社会に増えていくこと。それが私がシロテンを創った理由です。

長くなりましたが最後までお読み頂きありがとうございます。共に社会を良くする仲間になって頂けましたら幸甚に存じます。

シロテン開設者 鈴木 唯史

会社概要

会社名

一般社団法人 遊心堂

代表者

代表理事 鈴木 唯史

所在地

千葉県松戸市稔台3-46-18

事業内容

転職支援サイトの運営
転職相談
労務改善コンサルティング

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