手に職つければ一生食うに困らない、転職の前に資格を取得しよう、そんな言葉を一度は聞いたことがありますよね。資格を取れば稼げる、仕事に困らなくなるというのは本当なのでしょうか。
その答えは半分は本当、残りの半分は資格の種類と自分次第、というのが実際的なところでしょう。
資格を取得すれば一定のスキルを身につけているという証明になります。そのスキルを活かした仕事ができるようになりますし、資格要件のある求人に応募することができるようになります。この点を指して、資格を取れば食うに困らないというのは本当です。
一方で、課題になるのは何の資格を取るのかという点です。資格といっても様々な業種職種があります。どの職種の資格を取るのかで働き方や収入、継続性は大きく違ってきます。
例えば、取得者数が多い資格はそれだけ競合がいる訳ですので、資格を取ってから競合の中を勝ち抜かなければなりません。いざ資格を取得したものの同業者の競合の山に埋もれてしまうという可能性があります。
取得が困難な資格は競合は少ないですが、取得までに要する学習時間が膨大だったり高額な費用がかかったりすることもあります。
いざ資格を取ったものの思っていたほど活用できない、なんてことにならないようにどの資格を取得するのか選択を誤らないことが肝心です。
選択を誤らないために必要なことは、どの資格を取得すれば有利なのか、稼げるのかということより、自分は会社に対して、会社のお客さんに対してどんな価値を提供できるのか、提供したいのか、それが本質になります。資格は自分が価値を提供するための道具に過ぎず、資格自体が飯の種になる訳ではありません。
その点を忘れずに資格を選択し取得すれば大いにスキルを活用して長く仕事ができるでしょう。